Page 1-6 : プロセス動特性

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図-1

【 プロセス動特性 】
プロセスの動的特性とは、プロセスへ出・入りする入力と出力の関係、すなわち時間的に変化する二変数の関連を言う。この特性を調べるため、入力として階段状に変化するステップ入力をプロセスに加え、その出力、すなわちステップ応答を求めることが行なわれる。

ステップ応答が 図-2 のように上に凸の曲線を描く場合、このプロセスを1次遅れプロセスと言う。この応答の最終値を求め、その 63.2% 変化するまでの時間を時定数(time constant)と呼ぶ。この時間は、プロセスの応答速度が、速いか・遅いかの目安となる。

1次遅れ要素が複数個、直列に結合したプロセスを、高次遅れプロセスと言い、そのステップ応答は、図-3 のような、S字形の応答となる。次数 (n) が高くなるにつれ、応答の立ち上がりは遅く、最終値に達するまでの時間は長くなる。■




図-2



図-3