Page 1-6 : むだ時間要素
[ 図 -1, -2 ]
図-1
【 むだ時間要素 】
左図のような、管型の薬液注入プロセスがあり、注入した薬液の残留濃度を距離 "l" だけ離れた位置で測定するものとする。薬液量を変化させた時、その影響が検出されるのは、時間、τ=(l/v) だけ経過した後である。この時間を、むだ時間、あるいは、輸送遅れ(transportation lag)と呼び、このような時間遅れを生ずるプロセスを、むだ時間要素と呼ぶ。
純然たるむだ時間要素に、ステップ入力が入ると、その応答は 図-2 のようになり、むだ時間だけ経過した後にステップ応答が現れる。■
図-2