Page 4 : 圧力計・真空計

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図−1

【 圧力計 】
圧力指示計として広く用いられているブルドン管式圧力計の構造を図−1(左)に示す。ブルドン管は、断面が扁平な楕円形の金属管の一端を閉じ、ほぼ円形に巻いたものである。これに他端から圧力を加えると、管の断面が円形になろくとし、巻かれた管がほどける方向に動く。この時、閉じた先端の変異量は、加えた圧力に比例する。この変異が、リンク ・ レバー ・ ギア を介して指針を動かすよう、工夫されている。

図−1(右)にベローズ式圧力計の構造を示す。ベローズとは、外周に蛇腹状の深いひだをもった薄肉円筒をいう。ベローズの外側から圧力をかけると、ベローズは、圧力にほぼ比例して縮むので、これを検出して指針を動かす。ベローズだけでは弾力が弱いので、内部にスプリングを入れて、圧力に対する比例性をよくする。

ベローズの材料として、黄銅、りん青銅、ステンレスなどが用いられる。ベローズは、圧力に対する感度が大きく、ブルドン管より大きい力が得られるので、比較的低い圧力の測定に用いられる。■




図−2

【 真空計 】
ピラニー真空計の回路例を図−2(左)に示す。

電流によって加熱された金属の細線を気体中におくと、細線は気体分子によって熱を奪われる。このとき、奪われる熱量は気体の分子数、すなわち、気体の絶対圧に依存する。そこで、熱線の温度を測定すると、真空度を知ることができる。これが、ピラニー真空計(ピラニーゲージ)の原理である。

この真空計は、精度はあまり高くないが、構造が簡単で、取扱いが容易なため、広く使用されている。測定圧力の範囲は、大気圧から 10^−1 Pa 程度である。

マクラウド真空計の構造を図−2(右)に示す。測定原理は、液柱差真空計と同じである。装置全体を90°回転させて使用する、回転式マクラウド真空計が市販されてりる。■




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