Page 5-5 : オリフィス流量計の圧力変化

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【 オリフィス流量計 】
流体が流れている管路に絞りを入れて流れを絞ると、その前後に差圧が発生する。この差圧は、流量と一定の関係がある。この関係は、ベルヌーイの定理から理論的に求められる。実流体に関しては、実験式によって差圧と流量の関係が与えられる。

JIS(z 8762) に従って作成したオリフィス(中央に丸い孔があいた円板)を、所定の条件に従って設置すると、実流量校正なしで流量測定の精度が保証される。これは差圧流量計の最大の特徴である。

差圧流量計における基本式は、図に示した通りである。流出係数 C は、β(=d/D : D 管内径)とレイノルズ数の関数として、式または表の形で与えられている。

流量は、差圧の平方根に比例する。したがって、流量が最大値の20%となると、差圧は4%となる。そのため、差圧流量計の実質的測定範囲は、フルスケールの20〜100%とされている。■