Page 5 : コリオリ流量計
[ 図 -1, -2 ]
図-1
【 コリオリ流量計 】
コリオリ流量計の原理を図−1に示す。この流量計は外部の振動の影響を受けやすい。そのため、同じ構造のU字管を組み合わせて逆方向に振動させ、外部振動の影響を相殺する構造が一般的に採用されている。
この流量計の特徴は
1.質量流量が直接得られる。
2.精度が高い。
3.一般の液体の他に、スラリー液、高粘度液、中・高圧気体の測定も可能であるあ。
他の流量計より高価であることが短所である。■
図-2
【 コリオリの力 】
コリオリの力とは、Gaspard Coriolis (1792年生れ)と言うフランスの機械技術者が発見し、数学的にその力を証明した事から、彼の名前にちなんでコリオリの力と呼ばれている。
彼の発見は、次のようなものである。回転円盤上の軸芯から、外周方向(周速の速くなる方向)に向かって、球を真っ直ぐ発射した時、球の軌道は、回転方向に逆らう方向に軌道がずれて行く。また、これとは逆に回転円盤上の外周から、軸芯(周速の遅くなる方向)に向かって、球を真っ直ぐ発射した時、球の軌道は、回転方向に従う方向に軌道がずれて行く。ずれが生ずることは、力が発生しているという事で、この力を数学的に証明したのが、コリオリである。
赤道上で発生した台風の軌道、および渦が、北半球では北上しながら右(東)に反れ、渦は左回転(左渦巻き)する。南半球では、南下しながら右(東)に反れ、右回転(右渦巻き)の渦となる。赤道上(周速の大きい所)で発生した台風が、北極(周速の遅い方向)に向かって北上すれば回転方向に流され右へ右へと軌道を修正する。又、同じく赤道上(周速の早い方)から南極(周速の遅い方)へ台風が南下すれば同様に回転方向に流され右へ右へと軌道修正する力が作用する。発生する渦が北半球では左渦となり、南半球では右渦となる事もコリオリの力によるものである。■
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