Page 7-2 : クロマトグラフィー

戻る



【 クロマトグラフィー 】
クロマトグラフィーは、ロシアの植物学者ミハイル・ツヴェットが発明した、物質を分離、精製する技法である。クロマトグラフィーは、色(ギリシャ語で chroma)を分けると云う意味を持つ。これは、ツヴェットがクロマトグラフィーで植物色素を分離し、色素別に分かれた色の帯を得たことに由来する。

クロマトグラフィーの原理は、固定相または担体と呼ばれる物質の表面あるいは内部を、移動相と呼ばれる物質が通過することで分離される。各成分の分離は、物質の大きさ、吸着力、電荷、質量、疎水性など、さまざまな物理化学的性質の差によって起こる。

固定相に、ろ紙を用いたペーパークロマトグラフィーで、葉の色素を分離する。 図・左側の写真は、ポインセチアの緑の葉から得られたクロマトグラムで、黄色のカロチンとキサントフィル類、青緑色のクロロフィルa、黄緑色のクロロフィルbの色素に分離された。
図・右側は、以下の葉の色素展開図である。
・ナンテン-緑の葉、紅葉した葉
・ポインセチア-緑の葉、赤い葉
・アルテルナンテラ・パープルナイト-紫色の葉
・ムラサキゴテン-紫色の葉

フリー百科事典『ウィキペディア (Wikipedia)』& http://www2.tokai.or.jp/seed/seed/ seibutsu11.htm から一部引用