Page 8 : サイリスタ

           [ 図 -1, -2 ]

戻る


図-1

【 サイリスタによる電流制御 】
ヒータに流す電流を制御するのに使用する操作部には、リレー、ソリッドステートリレー(SSR)、サイリスタがある。サイリスタの説明を図−2に示す。

サイリスタと組み合わせるヒーターは、その温度特性に注意しなければならない。起動時にヒーターの抵抗が小さい場合大電流が流れ、サイリスタを破損する恐れがある。その対策として、左図のように、CT(カーレントトランス)を回路に入れて、電流制限または定電流制御を行なう必要がある。■




図-2

【 サイリスタ 】
電力制御用のスイッチング素子。サイリスタにはSCR (Silicon Controlled Rectifier:3極伝導サイリスタ)やトライアック(TRIAC:Triode AC Switchの略,3極双方向サイリスタ)などがある。サイリスタはトランジスタと違って交流電源で動作させることができる。

SCR はアノード,カソード,ゲートの3端子からなるスイッチング素子。アノードとカソード間に順方向電流が流れるように電圧を加えた状態で,ゲートからカソードにゲート電流を流すことにより,オン(アノードからカソードに電流が流れる)状態になる。オンにするのに必要なゲート電流をゲートトリガ電流といい,ゲートトリガ電流を得るのに必要なゲートとカソード間の電圧をゲートトリガ電圧という。SCRはいったんオンになると,ゲート電流を0にしても,オンの状態が続く。オフ状態に戻すにはアノードからカソードに流れる電流の値を一定の値(保持電流)以下にする。

トライアックはT1-T2間に電圧が加わっている状態で,ゲートトリガ電圧を加えることによってオンになる。このとき,T1-T2間の電圧およびゲートトリガ電圧の極性はどちらでも,動作する。ただし,T1を負,ゲートを正にする使い方は,ゲート感度が不安定であるため,一般には使用しない。トライアックの場合もオンからオフに戻すにはT1-T2間に流れる電流を保持電流以下にする。

サイリスタ連続位相制御では、半導体素子であるサイリスタでブリッジを組み、ゲートに通電するタイミングを変化させることによって、電力装置に供給する電圧、電流を連続的に制御する。■
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/ WORD/20060523/117371/ & 他から一部引用