シラバス:2010(H22)年度 〜

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<教育目標>
プロセスコントロールの基礎知識を習得し、ケミカルエンジニアとして必要な計測・制御について理解を深めることが目的である。

具体的な達成目標:
(1)フィードバック制御系の構成について理解する。
(2)化学プロセスの変数である温度・圧力・レベル・流量および組成の計測について理解する。
(3)PID制御の概要を理解する。

<授業の概要>
化学プロセスを例に取り、フィードバック制御系の構成について述べ、プロセス変量の検出法、制御弁、PID制御動作について説明し、制御系の応答、パラメータチューニングについて解説する。

授業計画(15回)
1  講義の進め方、受講にあたっての留意点、達成度の評価方法などについて説明する。
2,3 制御とは何か、フィードバック制御系の構成、種々の化学プロセスを例にとって、フィードバック制御系を組み立てる方法について説明する。
4  プロセス変数の検出方法について説明する。
5  温度の計測法について説明する。
6  圧力の計測法について説明する。
7  レベル、流量の計測法について説明する。
8  組成(成分)の計測法について説明する。
9  制御弁の構造と特性、PID調節計について説明する。
10,11 PID制御動作と制御系の応答について説明する。
12   調節計のパラメータチューニングについて説明する。
13  カスケード制御、フィードフォワード制御、比率制御について説明する。
14  授業のまとめ
15  定期試験

<受講に当っての留意事項>
講義中に理解の程度をたしかめるため小テスト・演習 (quiz, exercise) をおこなう。なお、期末試験は、教育目標に掲げた三つの項目に関して試問する。

<達成度評価の方法>
小テスト・演習、期末定期試験の結果を総合して達成度を評価し、60点以上を合格とする。

<プログラムの達成目標との対応>
この科目は物質化学工学教育プログラムの学習・教育目標のうち、(D-3) の達成に寄与する。

成績評価
小テスト・演習の結果を40%、期末定期試験の結果を60%の割合で成績を評価する。

教科書
松山 裕著 「自動制御のおはなし」 日本規格協会(2002) 定価 1,300円(税別)およびプリントを配布し使用する。

参考書
・松山 裕著 「だれでもわかる自動制御」 財団法人 省エネルギーセンター(1992) 定価 2,300円
・広井和男著 「ディジタル計装制御システムの基礎と応用」 工業技術社(1997) 定価 4,200円
・山本重彦,加藤尚武著 「PID制御の基礎と応用」 朝倉書店(2005) 定価 3,465円
・橋本伊織,長谷部伸治,加納学著 「プロセス制御工学」 朝倉書店(2002) 定価 3,885円
・中西英二,花熊克友著 「プロセス制御の基礎と実践」 朝倉書店(1992) 定価 4,620円

備考
<オフィスアワー>
  水曜日 12:10−13:00(講義終了後) 70号館5階 非常勤講師室




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