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日本大学工学部生命応用化学科

TEL.024-956-8807

〒963-8642 福島県郡山市田村町徳定字中河原1

研究Research

骨修復材料

骨は、からだの支持、運動、内臓の保護といった重要な役割を担っています。骨が病気や怪我で欠損を生じた場合、損傷が小さければ自然治癒します。しかし、損傷が大きく自然治癒が困難な場合移植という方法がとられます。人工材料を埋植する方法は、供給量に制限が無いこと、これまでない機能を付与することができる、管理が容易であるといった利点から期待されている材料です。

人工骨による治療

病気やケガで欠損したヒトの骨の再生を補助する人工骨には、周囲と同等の機械的性質だけでなく、組織と親和性を示す、拒絶反応を示さない、強く結合する、といった性質が求められます。
これらのメカニズムを明らかにできれば、使用目的・部位に応じ、化合物や、緻密体、多孔体、粉末などの形状を選択し、症状に合わせた人工材料を作製することができるようになります。

薬物送達システム(DDS)

薬物送達システム(DDS)は、薬物を「必要な部位に必要な薬物量を必要時間だけ作用させるような最適化を目的に設計した投与システムです。これを人工骨に応用すれば、材料に薬物など有効な成分を担持し、材料からの薬物の放出速度や放出時間を遅くする(放出遅延)、薬物の血中濃度が治療領域にある時間を長くする、副作用領域に達しないように制御することが可能です。このことが達成できれば患者ひとりひとりの症状に合わせた材料の設計が可能となります。