実験風景
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実験室
この実験室では粒子製剤の作製や各種分析を行っています。
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セミナー
週に一回研究室内でセミナー(勉強会)を行っています。英文の学術論文の紹介や研究の進捗状況を輪番で発表することで知識を深めプレゼン力を養うとともに、ディスカッションを通じ討論力も身につけます。
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凍結乾燥機
Dura Stop/Dura Dry MP Freeze Dryer:FTS製
凍結乾燥とは、試料中の水分を凍結させたまま昇華によって除去する方法です。熱や酸化による変性をうけることなく薬物を乾燥でき長期保存を可能にします。この機器では、5㏄バイアル瓶なら一度に1000本程度乾燥させることが可能です。 -
HPLC
1200及び1100シリーズ:アジレント製
液体の移動相をポンプによって加圧し様々なカラムを通過させ、対象試料を固定相及び移動相との相互作用の差を利用して分離・定量する機器です。主に薬物含有量測定や合成高分子の分子量測定に使用しています。 -
全自動クロスフローメンブレンシステム
ÄKTACrossflow:GEヘルスケア製
ナノ粒子やタンパク質、ウイルスなどの精製・濃縮・脱塩を全自動でおこなう機器です。圧力や流速などのクロスフロー条件を自動で至適化できるため、大量生産の際の条件決定にも役立ちます。主にナノ粒子の精製と濃縮に利用しています。 -
動的光散乱測定機
Nano Partica SZ-100:HORIBA製
微粒子の粒子径やゼータ電位(表面電位)を測定する機器です。溶液中の微粒子のブラウン運動による散乱光の揺らぎを検出することで粒子の大きさや粒度分布を測定できます。また、電気泳動法により溶液中の微粒子のすべり面での電位(ゼータ電位)も測定できます。 -
クリーンベンチ
MCV-B91:サンヨー製など
外部空気をフィルターを通し作業空間に送り込むことで一定レベルの無菌環境をつくりだす機器です。細胞培養実験はこの中で行い、埃や微生物/雑菌の培養液中への混入を防止します。 -
サーマルサイクラ―
Piko TCP0024:Thermo Scientific製
厳密な温度制御によりポリメラーゼ連鎖反応(PCR反応)を進行させDNAを増幅する機器です。主にTRAPアッセイに使用しています。 -
蛍光顕微鏡
DIAPHOT,DS-Fi1c,DS-L2:ニコン製
蛍光色素や蛍光タンパク質などの蛍光物質を含む試料を観察し撮影するための顕微鏡です。細胞への薬物の取りこみ量や細胞内での薬物分布を解析するために利用しています。 -
電気泳動
mupid-2 plus:ミューピッド製など
DNAやRNA、タンパク質などの分子を分離し検出します。帯電している分子をアガロースなどのゲルに添加し電圧をかけると、分子は分子構造や大きさに依存しゲル中を移動します。その移動度の違いにより分子を分離し定量します。TRAPアッセイやオリゴDNA/siRNAのゲル遅延解析で主に使用しています。 -
マイクロプレートリーダー
FluoroskanFL:Thermo製, ChroMate4300:Awareness Technologies製
微量試料の吸光や蛍光、化学発光などの強度を一気に測定できる機器です。主にイムノアッセイによる薬物検出に使用しています。 -
エバポレーター
N-1100:東京理化器械製
減圧状態にし混合物中の溶媒の沸点を低下させ、蒸発により溶媒を除去する装置です。高分子合成/有機合成の過程で使用します。 -
遠心分離機
3740:クボタ製など
試料を入れたローターを高速回転させると、遠心力が加わり試料中の構成成分をその密度の相違により分離できます。主にナノ粒子の分離・精製などに使用しています。 -
超音波照射機
UD-201:トミー精工製
超音波振動により溶液中の物質に激しい衝撃を加え、乳化や洗浄、細胞破砕などを引き起こす機器です。リピッドエマルジョン製剤やナノ粒子を作製する際に使用しています。