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読書案内

図書一覧

○ロバート・フック ニュートンに消された男 (紹介者 H. W.)
著者:中島秀人
出版社:朝日新聞社
ISBN4-02-259665-1
中学生のときに理科の授業で習うフックの法則。この法則を発見したロバート・フックのことを、あなたはどれほど知っていますか?実は彼は、科学者として数々の業績を残しています。顕微鏡を使ったミクロな世界の探求、天文学の研究と技術の改良。17世紀の科学界において、彼は頂点に君臨していました。ではなぜ現在、これだけの業績を残した人物として知られていないのか。その謎には、あのリンゴの木の逸話で有名なアイザックニュートンが関わっています。

○雪の結晶はなぜ六角形なのか (紹介者 M. H.)
著者:小林禎作
出版社:筑摩書房
ISBN978-4-480-09505-3
「ひとつの雪の結晶が消えた時、その形は永遠に失われてしまう」。そんな儚さゆえに高まる雪の結晶の美しさや、科学的なおもしろさが読者を夢中にさせる一冊です。「冬にはなぜ雪が降るのだろう」「なぜ雪の結晶は六角形なのだろう」「どうして雪の結晶には様々な形があるのだろう」。そんな雪の結晶に関する疑問を解決してみたいあなたに、ピッタリの一冊です!

○大人の直観vs子どもの論理 (紹介者 K. S.)
著者:辻本悟史
出版社:岩波書店
ISBN978-4-00-029641-0
大人は直観的であり、子供は論理的。この本は、人間の考え、行動を心理学や脳科学などの様々な角度からとらえることで、人間の面白さを教えてくれる一冊です。また、動機の分かりづらい直感的な行動について理解することができて、私みたいに以前よりも直感を信じるようになるかもしれません。あなたは直感的ですか?それとも論理的ですか?

○現代物理学の父ニールス・ボーア (紹介者 S. N.)
著者:西尾成子
出版社:中央公論社
ISBN4-12-101135-X
皆さんは、ニールス・ボーアという人物をご存知でしょうか。20世紀にその名を残した物理学者です。彼は、あの有名なアインシュタインに多大な影響を与え、神のような存在とまで言われていました。彼の崇高なるその精神と考えが物理学に対し、どのように表現されて、どのように影響を与えたのかを、彼の人生を追っていくことで書かれた一冊です。


○完全なる証明 100万ドルを拒否した天才数学者 (紹介者 A. Y.)
著者:マーシャ・ガッセン
訳者:青木薫
出版社:文藝春秋
ISBN978-4-16-765181-7
ペレルマンは100万ドルの懸賞金がかけられた「ポアンカレ予想」を証明することに成功したにも関わらず、100万ドルの受け取りを拒否しました。なぜ、彼は100万ドルを拒否したのか、そして、なぜ証明することができたのか。その理由には、彼の学んできた環境や人物像が大きく関わっていました。研究者にとって、どのような目的で研究に取り組むべきかを考えされられる一冊です。


○できそこないの男たち (紹介者 H. K.)
著者:福岡伸一
出版社:光文社
ISBN978-4-334-03474-0
男はなぜ存在するのか?どのようなメカニズムで男女の性別は分かれてしまうのか?この本では46億年前まで遡り、分子生物学の視点から男の誕生や当時の男の存在意義について書かれています。私は、この本を通じて大学の講義では関心の薄かった「分子生物学」という学問に興味が湧きました。生物をミクロ単位で観察、研究している人はもちろん、生物系を勉強している人や、興味がある人は是非この本を読んでみて下さい。


○動的平衡 (紹介者 Y. M.)
著者:福岡伸一
出版社:木楽舎
ISBN978-4-86324-012-4
動的平衡とは「生命がめまぐるしく活動をしながら平衡を保っている」という考え方であり、これからの化学技術を発展させていく上で重要な概念です。本書は、身近で重要な生命活動である「食事」の視点から分子生物学の深い部分にまで触れて、生命現象の機構をユニークな表現で分かりやすく解説しています。動的平衡という考え方は非常に広い分野に関わっているので、ぜひ手に取って読んでみてください。