地球温暖化対策技術としての二酸化炭素回収・貯留(CCS: Carbon-dioxide Capture and Storage)プロセス構築に向け,ガス吸収液の開発と評価を行っています。また,超臨界流体を含む混合物の特性を調べ,『地球にやさしい』省エネルギー分離プロセスの開発を目標に研究しています。さらに,近年注目されているイオン液体など機能性流体の熱力学的特性の解明を目指しています。
将来,世界の科学・技術をリードすることが期待される若手,女性,地域の研究者への研究支援及び「新成長戦略」に掲げられたグリーン・イノベーション,ライフ・イノベーションの推進を目的とした,2010年度独立行政法人日本学術振興会(JSPS)公募の「最先端・次世代研究開発支援プログラム」に,研究課題「イオン液体を利用した二酸化炭素物理吸収プロセスの構築」が採択されました。
本研究では,室温程度で駆動可能なガス吸収液(イオン液体)を合成し,ガス溶解メカニズムを解明するとともに,熱力学物性推算モデルからガス吸収効果や平衡物性と輸送物性との関連性を明らかにし,低コスト型温室効果ガス吸収プロセスの構築を目指します。