代謝酵素複合体(メタボロン)の構築

  •  代謝酵素複合体(メタボロン)とは、細胞内において代謝経路を構成する酵素群が集合して形成される酵素複合体です。このメタボロン形成によって、各代謝酵素間で基質と生成物が速やかに受け渡されることにより、代謝中間体が細胞中に拡散することなく、代謝反応が効率良く進行すると考えられています(基質チャネリング効果)。当研究室では、植物バイオマス分解酵素複合体(セルロソーム)の骨格タンパク質を用いて代謝酵素を複合体化することにより、基質チャネリング効果を発生する人工的な代謝酵素複合体(Synthetic Metabolon)を構築する研究を行っています。
  • 図.人工的な代謝酵素複合体の構築